山梨県議会 2008-12-01
平成20年12月定例会(第6号) 本文
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ 第百三号 │山梨県統計調査条例改正の件 │ 可 決 │
│ 第百四号 │山梨県知事等の給料の特例に関する条例及び山梨県職員等の給与の特例に関す│ 可 決 │
│ │る条例中改正の件 │ │
│ 第百五号 │山梨県職員給与条例中改正の件 │ 可 決 │
│ 第百七号 │山梨県警察職員給与条例中改正の件 │ 可 決 │
│ 第百八号 │山梨県手数料条例中改正の件 │ 可 決 │
│ 第百十二号 │平成二十年度山梨県一般会計補正予算第一条第一項歳入歳出予算の補正額及び│ 可 決 │
│ │歳入歳出予算の総額、同条第二項歳入各款及び歳出中総務委員会関係のもの、│ │
│ │第三条債務負担行為の補正中総務委員会関係のもの並びに第四条地方債の補正│ │
│ 第百十八号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百十九号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百二十号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百二十一号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百二十二号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百五十二号│当せん金付証票発売の件 │ 可 決 │
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平成二十年十二月十五日
総務委員長 浅 川 力 三
山梨県議会議長 森 屋 宏 殿
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教 育 厚 生 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ 第百六号 │山梨県学校職員給与条例中改正の件 │ 可 決 │
│ 第百九号 │山梨県営病院諸収入条例中改正の件 │ 可 決 │
│ 第百十二号 │平成二十年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中教育厚生委員会関係│ 可 決 │
│ │のもの及び第三条債務負担行為の補正中教育厚生委員会関係のもの │ │
│ 第百十五号 │平成二十年度山梨県営病院事業会計補正予算 │ 可 決 │
│ 第百二十三号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百二十四号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百二十五号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百二十六号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百四十五号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百四十六号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百四十七号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百四十八号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百四十九号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百五十号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百五十一号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
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平成二十年十二月十五日
教育厚生委員長 棚 本 邦 由
山梨県議会議長 森 屋 宏 殿
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農 政 商 工 観 光 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ 第百十二号 │平成二十年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中農政商工観光委員会│ 可 決 │
│ │関係のもの及び第三条債務負担行為の補正中農政商工観光委員会関係のもの │ │
│ 第百十三号 │平成二十年度山梨県商工業振興資金特別会計補正予算 │ 可 決 │
│ 第百三十二号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百三十三号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百三十四号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百三十五号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百三十六号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百三十七号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
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平成二十年十二月十五日
農政商工観光委員長 木 村 富 貴 子
山梨県議会議長 森 屋 宏 殿
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土 木 森 林 環 境 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ 第百二号 │山梨県地球温暖化対策条例制定の件 │ 可 決 │
│ 第百十号 │山梨県道路法施行条例中改正の件 │ 可 決 │
│ 第百十一号 │山梨県建築基準法施行条例中改正の件 │ 可 決 │
│ 第百十二号 │平成二十年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中土木森林環境委員会│ 可 決 │
│ │関係のもの、第二条繰越明許費の補正及び第三条債務負担行為の補正中土木森│ │
│ │林環境委員会関係のもの │ │
│ 第百十四号 │平成二十年度山梨県流域下水道事業特別会計補正予算 │ 可 決 │
│ 第百十六号 │変更契約締結の件 │ 可 決 │
│ 第百十七号 │訴えの提起の件 │ 可 決 │
│ 第百二十七号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百二十八号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百二十九号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百三十号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百三十一号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百三十八号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百三十九号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百四十号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百四十一号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百四十二号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百四十三号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ 第百四十四号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
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平成二十年十二月十五日
土木森林環境委員長 山 下 政 樹
山梨県議会議長 森 屋 宏 殿
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3
◯議長(
森屋 宏君)次に、会議規則第九十二条第一項の規定に基づき、総務委員長及び教育厚生委員長から請願審査の結果について、お手元に配付の請願審査報告書のとおり提出がありました。
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総 務 委 員 会 請 願 審 査 報 告 書
本委員会に付託された請願は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第九十二条の規定により報告します。
記
┌───────┬────────┬────────────┬─────┬──┬───┬──────┐
│ │ │ │ │ │ │処理顛末
報告│
│ 受理番号 │ 件 名 │ 請願者の住所氏名 │審査の結果│意見│送付先│ │
│ │ │ │ │ │ │請求の適否 │
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│ │山梨県議会議員の│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │報酬及び費用弁償│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│第二十-五号 │に関する条例(第│ (略) │ 採 択 │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │四条)の改正を求│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │めることについて│ │ │ │ │ │
├───────┼────────┼────────────┼─────┼──┼───┼──────┤
│ │山梨県議会議員の│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │報酬及び費用弁償│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │等に関する条例に│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│第二十-九号 │規定する費用弁償│ (略) │ 採 択 │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │を実費支給とする│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │条例の改正を求め│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ることについて │ │ │ │ │ │
└───────┴────────┴────────────┴─────┴──┴───┴──────┘
平成二十年十二月十五日
総務委員長 浅 川 力 三
山梨県議会議長 森 屋 宏 殿
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教 育 厚 生 委 員 会 請 願 審 査 報 告 書
本委員会に付託された請願は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第九十二条の規定により報告します。
記
┌───────┬─────────┬────────────┬─────┬──┬───┬──────┐
│ │ │ │ │ │ │処理顛末報告│
│受 理 番 号│ 件 名 │ 請願者の住所氏名 │審査の結果│意見│送付先│ │
│ │ │ │ │ │ │請求の適否 │
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│ │県立中央病院・神経│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │内科の診療再開と常│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │勤医師の確保及び県│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │営病院としての存続│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │を求めることについ│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ての請願事項の │ │ │ │ │ │
│第二十-三号 │ │ (略) │ 採 択 │ │知 事│適当と認める│
│ │一 山梨県立中央病│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ 院へ神経内科の常│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ 勤医師を緊急に配│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ 置し、神経内科を│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ 一日も早く再開す│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ ること │ │ │ │ │ │
├───────┼─────────┼────────────┼─────┼──┼───┼──────┤
│ │県立中央病院・神経│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │内科の診療再開と常│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │勤医師の確保及び県│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │営病院としての存続│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │を求めることについ│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ての請願事項の │ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │二 難病医療を不採│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│第二十-三号 │ 算部門として切り│ (略) │ 不採択 │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ 捨てる恐れがある│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ 民間委託や、独立│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ 法人化は止めるこ│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ と。県立中央病院│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ は山梨県営病院と│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ して存続させるこ│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ と │ │ │ │ │ │
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│ │ │ │ │ │ │ │
│ │教育格差をなくし、│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │子どもたちにゆきと│ │ │ │ │ │
│第二十-十号 │ │ (略) │ 不採択 │ │ │ │
│ │どいた教育を求める│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ことについて │ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
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平成二十年十二月十五日
教育厚生委員長 棚 本 邦 由
山梨県議会議長 森 屋 宏 殿
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4
◯議長(
森屋 宏君)次に、会議規則第七十四条の規定に基づき、各常任委員長及び議会運営委員長から、閉会中の継続審査申出書がお手元に配付のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 請願 保険業法の制度と運用を見直し、自主的な共済の保険業法の適用除外を求めることについて
2 総合計画について
3 県民生活の安定対策について
4 北富士演習場対策について
5 土地対策について
6 防災対策について
7 青少年対策について
8 男女共同参画について
9 県の行政機構及び人事管理について
10 県税の賦課徴収について
11 公有財産の管理及び運用について
12 私学振興対策について
13 市町村の行政指導について
14 リニア実験線及びリニア中央エクスプレスについて
15 警察の施設、装備及び活動状況について
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
平成二十年十二月十五日
総務委員長 浅 川 力 三
山梨県議会議長 森 屋 宏 殿
───────────────────────────────────────
閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 請願 原爆症認定制度の抜本的改善を求めることについて
2 請願 後期高齢者医療制度の廃止を求めることについて
3 請願 介護保険制度の改善を求めることについて
4 社会福祉施設の整備充実とその福祉対策並びに地域福祉対策について
5 保健衛生の抜本的対策について
6 県立学校の管理運営について
7 社会教育、学校教育及び体育の振興について
8 芸術、文化の向上について
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
平成二十年十二月十五日
教育厚生委員長 棚 本 邦 由
山梨県議会議長 森 屋 宏 殿
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閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 農業及び水産業の振興対策について
2 商工業の振興対策について
3 労働者の福祉及び雇用対策について
4 観光の振興対策について
5 電気事業、温泉事業及び地域振興事業について
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
平成二十年十二月十五日
農政商工観光委員長 木 村 富 貴 子
山梨県議会議長 森 屋 宏 殿
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閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 請願 気候を保護する法制定について意見書の提出を求めることについて
2 環境対策について
3 林業の振興対策について
4 治山治水事業について
5 県有林野の管理運営対策について
6 道路、橋りょうの新設及び維持管理について
7 河川の管理、改修及びダムの建設、管理並びに砂防事業について
8 都市計画事業及び下水道事業について
9 住宅事業及び建築事業について
10 土木施設災害復旧事業について
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
平成二十年十二月十五日
土木森林環境委員長 山 下 政 樹
山梨県議会議長 森 屋 宏 殿
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閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 議会の運営に関することについて
2 議会の会議規則、委員会条例等に関することについて
3 議長の諮問に関することについて
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
平成二十年十二月十八日
議会運営委員長 深 沢 登 志 夫
山梨県議会議長 森 屋 宏 殿
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5
◯議長(
森屋 宏君)次に、知事から第百五十三号議案及び第百五十四号議案について、お手元に配付のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
6
◯議長(
森屋 宏君)次に、前島茂松君外十一人から議第二十一号議案、議第二十二号議案、議第二十四号議案及び議第二十七号議案について、お手元に配付のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
7
◯議長(
森屋 宏君)次に、前島茂松君外十人から議第二十三号議案、議第二十五号議案及び議第二十六号議案について、お手元に配付のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
8
◯議長(
森屋 宏君)次に、日程第二、知事提出議案、第百五十三号議案及び第百五十四号議案を一括して議題といたします。
知事から、上程議案に対する提案理由の説明を求めます。知事、
横内正明君。
(知事
横内正明君登壇)
9
◯知事(
横内正明君)本日、追加提出いたしました予算案につきまして、御説明申し上げます。
商工業振興資金につきましては、厳しい経営環境にある中小企業の資金需要に的確にこたえるため、九月補正予算において融資枠を拡大し、百七十一億円としたところでありますが、その後も引き続き高い資金需要があることから、さらに融資枠を二十九億円拡大し、二百億円とする補正予算案を本議会に提出したところであります。
こうした中、同資金の不況業種対策融資につきましては、国が全額を保証する融資であることや、通常の運転資金よりも長期かつ低利であることなどから、年末を控え、十二月に入ってから、融資申し込みが急速に増加しており、このまま推移すれば、融資枠を大きく上回ることが見込まれるため、融資枠をさらに百二十億円拡大し、総融資枠を三百二十億円とする補正予算案を本日、追加提出したところであります。
その補正額は、一般会計におきまして五十七億円余となり、既に提出いたしております十二月補正予算と合わせますと、八十九億円余となっております。
また、特別会計の補正額は商工業振興資金特別会計で百十四億円余となっております。
なお、商工業振興資金は信用保証協会に長期の貸付を行う仕組みとして運用してきましたが、多くの道府県において、短期貸付の方法を採用していること等を踏まえ、年度途中の資金需要の急激な増加にも弾力的に対応できるよう、短期貸付の方法によることとしております。
何とぞよろしく御審議の上、御議決あらんことをお願い申し上げます。
10
◯議長(
森屋 宏君)知事の提案理由の説明が終わりました。
次に、議案の付託について申し上げます。
ただいま議題となっております第百五十三号議案及び第百五十四号議案は、お手元に配付の議案付託表のとおり、総務委員会及び農政商工観光委員会に付託いたします。
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平成二十年十二
月定例会
付 託 表
総務委員会
第百五十三号 平成二十年度山梨県一般会計補正予算第一条第一項歳入歳出予算の補正額及び歳入歳出予算の総
額並びに同条第二項歳入各款
農政商工観光委員会
第百五十三号 平成二十年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出及び第二条債務負担行為の補正
第百五十四号 平成二十年度山梨県商工業振興資金特別会計補正予算
───────────────────────────────────────
11
◯議長(
森屋 宏君)ただいま付託いたしました議案は、本会議休憩中、総務委員会は第三委員会室、農政商工観光委員会は第二委員会室において審査をお願いいたします。
この際申し上げます。本日の会議時間は議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。
暫時休憩いたします。
午後三時三十五分休憩
───────────────────────────────────────
午後四時十八分再開議
12
◯議長(
森屋 宏君)休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第三、報告をいたします。
会議規則第七十六条の規定に基づき、総務委員長及び農政商工観光委員長から、第百五十三号議案及び第百五十四号議案にかかわる審査の結果について、お手元に配付の委員会報告書のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
総 務 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ 第百五十三号│平成二十年度山梨県一般会計補正予算第一条第一項歳入歳出予算の補正額及び│ 可 決 │
│ │歳入歳出予算の総額並びに同条第二項歳入各款 │ │
└───────┴───────────────────────────────────┴─────┘
平成二十年十二月十八日
総務委員長 浅 川 力 三
山梨県議会議長 森 屋 宏 殿
───────────────────────────────────────
農 政 商 工 観 光 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ 第百五十三号│平成二十年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出及び第二条債務負担行│ 可 決 │
│ │為の補正 │ │
│ 第百五十四号│平成二十年度山梨県商工業振興資金特別会計補正予算 │ 可 決 │
└───────┴───────────────────────────────────┴─────┘
平成二十年十二月十八日
農政商工観光委員長 木 村 富 貴 子
山梨県議会議長 森 屋 宏 殿
───────────────────────────────────────
13
◯議長(
森屋 宏君)次に、日程第四、知事提出議案、第百二号議案ないし第百五十四号議案、及び日程第五の請願を一括して議題といたします。
本案に対する各委員長の報告は、会議規則第四十条第三項の規定に基づき、委員会報告書を配付いたしましたので、これを省略いたします。
これより各委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。小越智子さん。
(小越智子君登壇)
14
◯小越智子君 総務委員会と教育厚生委員会への質疑を行います。
まず、総務委員会ですが、県庁舎耐震化等整備事業にかかわるPFI事業者の選定業務について、委託契約を締結することの債務負担行為三千四百万円が提案されています。
景気の悪化は今後も続くと思われ、県税収入が大幅に減少すると思われます。財政難がさらに深刻になる中で、巨額をかける県庁舎建設の具体的な建設計画をつくる債務負担行為について、どのような論議があり、事業者の選定など、どのような質疑と答弁があったのか、御報告をお願いします。
また、教育厚生委員会には、県立病院の独立行政法人移行準備事業費二千八百九十万円が提案されています。本会議でも多くの議員が質問し、特別委員会でも論議が重ねられ、県立病院の経営形態を独立行政法人にする初めての予算計上です。
新しい法人を赤字ではスタートできないので、移行するときには資産と負債の収支均衡を図る必要があることから、県から多額の財政出動が必要ではないかと私は思っています。不動産鑑定をしてからでないとわからないと本会議では答弁されていましたが、補正予算の審議で、どのような日程で、内容、幾らくらいになるのか質疑があったのか、どのような質疑なのか、御報告をお願いします。
15
◯議長(
森屋 宏君)総務委員長、
浅川力三君。
(総務委員長
浅川力三君登壇)
16
◯総務委員長(
浅川力三君)小越議員の質問にお答えします。
去る十二月十五日に開催いたしました総務委員会における県庁舎の耐震化整備に関する主な質疑については、次のとおりです。
まず、「予想していなかった未曾有の経済危機が起こり、県税が百億円を超える減収となるという状況にかんがみれば、県庁舎の耐震化を行う時期を再検討して、先に延ばすべきと考えるが、どのように考えているのか」との質問に対し、「昨今の経済情勢や県の財政状況は非常に厳しく、県税収入が減少する可能性も高いことは十分認識している。県が行う大規模な整備事業については、財政的な見地からも、事業量の年度間調整を含めて十分に考えていく必要があるが、県庁舎などの耐震化等整備計画については、課室を順次移転しながら新庁舎、別館の整備、東別館・県民会館の取り壊しを行い、平成二十七年度に終了する見込みであり、国が全国的に推進している耐震改修の期限が同じく平成二十七年度であることから、スケジュールとしては、現在の計画でも相当厳しいと考えている。また、本県の東海地震発生の危険度などを総合的に考えてみた場合、財政的な見地だけで判断することはできず、今回の新庁舎は、警察本部、教育委員会、消防防災課、治水課といった防災関係部局を集約した整備を考えており、来るべき大規模災害に備えて、県の危機対応能力の強化に不可欠な整備と考えている。なお、県財政への負担はできる限り軽減する必要があることから、直営ではなくPFI方式で整備を行い、財政平準化や事業費の縮減を図ることとしている」との答弁がありました。
次に、「世界的に深刻な不況の中で、県民の生活も極めて深刻であり、一方、医療費や介護保険料などの経費が増加している。また、職員給与の減額も行う状況の中で、耐震化の必要性も理解しているが、計画を少し遅らせるという勇敢な見直しも必要である。スケジュールをもう一度検討すべき時期であり、経済情勢であると思うがどうか」との質問に対し、「県財政運営に対しては厳しい認識を持って当たっていかなければならず、今回、職員給与の特例減額措置を導入したことについても、大変重いことだと受けとめている。しかし、特定建築物の耐震化については、全国的に平成二十七年度の期限に間に合うように達成しなければならない。今回の耐震化整備を含めて、県全体の財政運営にしっかりと責任を果たしていけるよう、緊張感を持って進めていきたい」との答弁がありました。
以上であります。
17
◯議長(
森屋 宏君)教育厚生委員長、
棚本邦由君。
(教育厚生委員長
棚本邦由君登壇)
18
◯教育厚生委員長(
棚本邦由君)小越議員の質問にお答えします。
去る十二月十五日に開催いたしました教育厚生委員会における平成二十年度山梨県営病院事業会計補正予算に関する質疑については、次のとおりです。
「これまで一般地方独立行政法人が最良の経営形態であるとされ、特定地方独立行政法人についての議論はなされてきていないが、なぜ、一般地方独立行政法人よりも、特定地方独立行政法人の方がよりよいのか」との質問に対し、「本会議で知事が説明したとおり、一点目として、広く県民の意見を伺う中で、県立病院の職員が公務員である方が、安心感が得られるとの声に配慮した結果であり、二点目として、県立北病院に心神喪失などの状態で重大な他害行為を行った者に対し、必要な医療を提供する心神喪失者等医療観察法に基づく指定入院医療機関としての機能を整備するためには、特定地方独立行政法人である必要があったためである」との答弁がありました。
以上であります。
19
◯議長(
森屋 宏君)委員長の答弁が終わりました。
以上で質疑を打ち切ります。
これより討論に入ります。
発言の通告により、小越智子さんの
発言を許します。小越智子さん。
(小越智子君登壇)
20
◯小越智子君 平成二十年度一般会計補正予算、県営病院事業会計補正予算、職員給与の特例に関する条例改正及び「県立病院の独立行政法人化をやめる請願」、「教育格差をなくし、ゆきとどいた教育を求める請願」を不採択としたことに対する反対討論を行います。
アメリカの金融危機に端を発した急激な景気悪化が、労働者と中小零細企業に深刻かつ重大な打撃を与えています。派遣切り、雇いどめなどが日々報道され、何万人もの方が「あすの生活ができない」という事態です。
県内でも、政府調査では百二十四人ですが、日本共産党の調査では数百人以上の雇いどめ、派遣切りが行われており、実態はさらに急激に拡大しています。
中小業者からは、「仕事がない」、さらに、「融資の返済条件の変更をしたら、新たに金を貸してくれない」、「毎月返済しているのに、新たな担保の提供と金利の引き上げを要求された」など、悲痛な声が上がっています。
このようなときに県の対応は、「貸し渋りや貸しはがしはない」、「ジョブカフェでの対応」、「実態調査は行わない」など、逼迫した県民生活を救おうという姿勢がなく、緊迫感に欠けるものです。
日本共産党の求めてきた、知事を先頭に緊急経済・雇用対策本部の設置は評価いたしますが、景気悪化から、雇用と中小企業を守る真剣な対策を要望しておきます。
その上で、これまでの県外からの誘致企業依存政策から、地域循環型経済への切りかえ、大型公共事業は凍結して、県民雇用を守り、社会保障の負担を軽減させる施策に転換することが、今、本当に必要です。
そこで以下、反対の理由を述べます。
補正予算には県庁舎耐震化、建て替え、建設の債務負担行為三千四百万円が含まれています。景気の後退で、県民生活がさらに深刻になり、住民サービスの充実、社会保障の負担軽減が求められており、県税収入が大きく減少する中では、住民生活を守ることを最優先にするためにも、巨額をかける県庁舎の建設は一時凍結をすべきです。
県職員の給与削減は、教員、警察官を含む非管理職の県職員一万四千人近くにも上ります。県職員の給与引き下げは、市町村や民間企業の賃金水準を引き下げることにつながります。職員給与よりも議員報酬の引き下げがさきにあるべきです。
県立病院の独立行政法人準備のための補正予算二千八百九十万円、先ほどの説明では、常任委員会ではこの補正予算に対する質疑はなかったようです。
特別委員会でも、そしてタウンミーティングでも、公務員型の独立行政法人という論議については全く行われておらず、皆無であり、県議会特別委員会では、現行形態の維持を含む三論併記、タウンミーティングでも独立行政法人に賛成は半分にも達していません。県議会も県民世論も、全く無視した方針です。
独立行政法人になれば、医師や看護師が集まる。また、政策医療は従来どおりと述べていても、県の関与が少なくなり、経営最優先では、何の確証もありません。独立行政法人にすれば、県民医療のとりでである県立病院の機能低下は避けられません。
独立行政法人への道を進む補正予算、並びに県営病院事業会計補正予算に反対します。
また、請願を不採択にすることは、難病などの政策医療が今後も県の責任として提供されるかという不安の声を排除するものです。
最後に、「ゆきとどいた教育を求める請願」は、千二百五十名の署名とともに提出され、三十人学級の拡大を初め、貧困と格差が子供たちにも広がる中で、就学援助や授業料の減免、奨学金の拡充、私学助成など、教育に経済格差を持ち込ませないためにも重要であり、不採択にすることは県民の願いに反するものです。
以上で反対討論とします。
21
◯議長(
森屋 宏君)以上で討論を打ち切ります。
これより、まず、第百四号議案、第百六号議案、第百十一号議案、第百十二号議案、第百十五号議案及び第百十七号議案を一括して起立により採決いたします。
本案に対する各委員会の報告書は可決であります。
お諮りいたします。本案は委員会報告書のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
22
◯議長(
森屋 宏君)起立多数であります。よって、本案は委員会報告書のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第百二号議案、第百三号議案、第百五号議案、第百七号議案ないし第百十号議案、第百十三号議案、百十四号議案、第百十六号議案及び第百十八号議案ないし第百五十四号議案を一括して採決いたします。
本案に対する各委員会の報告書は可決であります。
お諮りいたします。本案は委員会報告書のとおり可決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
23
◯議長(
森屋 宏君)御異議なしと認めます。よって、本案は委員会報告書のとおり可決することに決定いたしました。
次に、請願第二十の三号中の請願事項二について、起立により採決いたします。
本請願に対する教育厚生委員会の請願審査報告書は不採択であります。
お諮りいたします。本請願は請願審査報告書のとおり不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
24
◯議長(
森屋 宏君)起立多数であります。よって、本請願は請願審査報告書のとおり不採択とすることに決定いたしました。
次に、請願第二十の十号について、起立により採決いたします。
本請願に対する教育厚生委員会の請願審査報告書は不採択であります。
お諮りいたします。本請願は請願審査報告書のとおり不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
25
◯議長(
森屋 宏君)起立多数であります。よって、本請願は請願審査報告書のとおり不採択とすることに決定いたしました。
次に、請願第二十の三号中の請願事項一並びに請願第二十の五号及び請願第二十の九号について、一括して採決いたします。
本請願に対する総務委員会及び教育厚生委員会の請願審査報告書は採択であります。
お諮りいたします。本請願は請願審査報告書のとおり採択することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
26
◯議長(
森屋 宏君)御異議なしと認めます。よって、本請願は請願審査報告書のとおり採択することに決定いたしました。
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27
◯議長(
森屋 宏君)次に、日程第六、議員提出議案、議第二十一号議案及び議第二十二号議案を一括して議題といたします。
お諮りいたします。本案については、会議規則第三十八条第三項の規定に基づき、提出者の説明並びに委員会の付託はこれを省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
28
◯議長(
森屋 宏君)御異議なしと認めます。よって、提出者の説明並びに委員会の付託はこれを省略することに決定いたしました。
これより議第二十一号議案及び議第二十二号議案を一括して採決いたします。
お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
29
◯議長(
森屋 宏君)御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決することに決定いたしました。
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30
◯議長(
森屋 宏君)次に、日程第七、議員提出議案、議第二十三号議案ないし議第二十七号議案を一括して議題といたします。
高野剛君から、上程議案に対する提案理由の説明を求めます。高野剛君。
(高野 剛君登壇)
31
◯高野 剛君 今回提出いたしました意見書五件につきまして、提出者を代表して、その提案理由を御説明いたします。
まず、「リニア中央新幹線の早期実現に関する意見書」についてであります。
東京、名古屋、大阪の三大都市圏を一時間で結ぶリニア中央新幹線は、地域間の交流・連携に資するものであり、巨大かつ効率的な経済圏の形成など、大きな波及効果が期待されており、一日も早い実用化に向けての取り組みが必要であります。
去る十月、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構と東海旅客鉄道株式会社は、南アルプスをトンネルで貫いて、ほぼ直線で結ぶルートを含む三ルートについて、いずれも路線建設が可能とした中央新幹線地形・地質等調査報告書を国土交通省に提出しました。
よって、国に対し、輸送力や建設費等の四項目調査については、その調査期間を短くすること。調査終了後は、直ちに、整備計画路線に格上げすることなどを強く要望するものであります。
次に、「大麻汚染対策の強化を求める意見書」についてであります。
今年、全国的に大麻取締法違反での大学生の逮捕が相次いでおり、本県においても過去十年間で最高の件数となり最悪の状況です。特に十代から二十代・三十代の若い世代に大麻が広がっていることは、まことに憂慮すべき事態です。
大麻取締法では、大麻の所持や譲渡を禁止しているものの、種子の所持は対象外であり、大麻の種子が容易に入手しやすく、しかも種子栽培の情報までもがインターネットで流されるなどの状況を背景に、若者が好奇心から大麻に手を染めてしまったと思えるような事犯が多発していることは、極めて危険な状態です。
よって国に対し、大麻取締法に大麻使用に対する処罰規定を設けること。大麻種子の販売を禁止するなど規制強化のための法整備を行うことなどを強く要望するものであります。
次に、「台湾及び中国への果物輸出の促進に関する意見書」についてであります。
本県は、恵まれた自然条件を生かした果物の生産が盛んであり、桃、ぶどう、スモモについては全国一位の生産量を誇っていますが、近年の輸入果物の増加や国内における産地間競争の激化に対応するため、経済成長著しいアジア諸国への輸出を促進しています。
台湾向けの桃の輸出は、必要とされる検疫措置が厳しいため、輸出量が伸び悩んでおり、中国については、植物検疫上の理由で、リンゴとナシ以外の果物を輸出できない状況にあります。
よって、国に対し、台湾で必要とされる検疫措置の緩和に向けた交渉を促進すること。巨大市場である中国への桃、ぶどうなどの果実の輸出が早期に可能となるよう輸出解禁に向けた交渉を加速することを強く要望するものであります。
次に、「雇用対策に関する意見書」についてであります。
九月以降、世界的な景気後退の兆しが強まっており、我が国の実体経済、国民生活に深刻な影響があらわれております。
大企業から中小企業に至るまで、製造業を中心に雇用調整の波が広がっており、派遣労働者を初めとする非正規労働者の大量リストラなど、雇用に関する大きな社会不安が広がっています。
よって、国に対し、非正規労働者を初めとする労働者の雇用維持に対する支援を行うこと。離職を余儀なくされた労働者に対する再就職のための支援を行うこと。新卒者への内定取り消し問題に対して適切に対処することを強く要望するものであります。
次に、「地球温暖化防止のための総合的な対策の推進を求める意見書」についてであります。
近年、地球温暖化の影響によるものと指摘される事象が地球規模で顕在化しており、地球温暖化防止に向けた取り組みは、喫緊の課題です。
温室効果ガスの実効ある削減を図るためには、化石燃料に頼らない新エネルギーを確保することが求められております。
しかし、太陽光発電設備の公共施設への導入や事業用大規模設備の設置など、新エネルギーの導入については、現行助成制度のままでは多額の負担を伴い、積極的な導入が困難な状況です。
よって、国に対し、新エネルギーの設備導入の拡大に向けた技術開発の一層の促進、その実用化や普及を図る施策を講ずること。自治体が行う発電事業用の大規模太陽光発電設備の設置に対する助成制度の創設及び事業予算の拡充を図ることなどを強く要望するものであります。
議員各位には、よろしく御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。
32
◯議長(
森屋 宏君)高野剛君の提案理由の説明が終わりました。
お諮りいたします。本案については、会議規則第三十八条第三項の規定に基づき、委員会の付託はこれを省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
33
◯議長(
森屋 宏君)御異議なしと認めます。よって、委員会の付託はこれを省略することに決定いたしました。
これより、議第二十三号議案を起立により採決いたします。
お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
34
◯議長(
森屋 宏君)起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、議第二十四号議案ないし議第二十七号議案を一括して採決いたします。
お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
35
◯議長(
森屋 宏君)御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決することに決定いたしました。
重ねてお諮りいたします。ただいま可決いたしました議員提出議案の条項、字句、数字、その他整理を要するものについて、その整理を議長に委任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
36
◯議長(
森屋 宏君)御異議なしと認めます。よって、委任の件はお諮りしたとおり決定いたしました。
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37
◯議長(
森屋 宏君)次に、日程第八、閉会中の継続審査案件を議題といたします。
お諮りいたします。本件は、各委員長申し出のとおり閉会中の継続審査案件として付議することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
38
◯議長(
森屋 宏君)御異議なしと認めます。よって、継続審査案件はお諮りしたとおり決定いたしました。
以上で今定例会に付議されました案件はすべて議了いたしました。
これをもって平成二十年十二月山梨県議会定例会を閉会いたします。
午後四時四十五分閉会
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39
◯事務局長(
小林貞夫君)平成二十年十二月山梨県議会定例会の閉会に当たり、議長よりごあいさつを申し上げます。
40 ○議長
森屋 宏君の閉会のあいさつ
閉会に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。
去る十二月四日に開会されました今定例会も、すべて案件を議了し、ここに滞りなく閉会の運びとなりました。これもひとえに、議会運営に対します各位の御協力のたまものと感謝申し上げます。
今定例会におきましては、第二次活力創出緊急対策を初めとする一般会計補正予算案や、中小企業の資金需要に対応する商工業振興資金特別会計補正予算案、山梨県職員等の給与の特例に関する条例改正案などが審議されるとともに、県立病院の経営形態の見直しや地球温暖化対策などの政策課題についても、活発な議論が交わされたところであります。
執行部各位におかれましては、こうした県政の諸課題に的確に取り組んでいただくよう御期待申し上げますとともに、議員各位にも、幅広い県民の意向を踏まえた積極的な御提言をお願いするものであります。
さて、我が国を初め世界が直面しております百年に一度と言われる未曾有の経済の減速は、我が県におきましても、県民の生活を直撃しており、日々の暮らしは非常に厳しい状況にあります。
さらに、今後の推移が懸念されるところでありまして、明年は、国、県に対して、これまで以上に早急かつ的確な対応が求められるところであります。
議員各位の皆様方におかれましては、これから年末年始と、多くの県民の皆様方と接する機会がふえてくるものと思います。どうか、それぞれの地域における経済状況や県民の生活実情の把握にぜひ努めていただき、来る議会には多くの御意見をお持ちいただけますよう御期待申し上げるところです。
十二月定例県議会は本日をもって終了いたしますが、各位におかれましては健康に十分留意され、県政発展になお一層の御尽力を賜りますようお願い申し上げます。
終わりに、来たる平成二十一年が県民の皆様にとりまして、また、議員並びに知事初め執行部各位にとりまして、幸多き年となりますよう御祈念申し上げまして、閉会のあいさつとさせていただきます。
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